2012/02/28

創作型染め 舞扇百人一首展 @吉祥寺

いつもお世話になっている、林先生の作品展示会にお邪魔してきました。

エレガントでエネルギッシュなお作品の数々にすっかり圧倒されてしまいました!!

文字通り、舞扇に描かれた百人一首が百面飾られていました。
どれをとってもとても美しいものばかり!
これらは創作型染めという手の込んだ技法で作られています。

図案を構成し、型紙がバラバラにならないようにつないで描く。
不要な部分をくり抜いた型紙をつくり、糊置きをする。
顔料や染料を使って色差しをする。
糊を洗い落とす。

百面もの型を作るのは大変な作業。
そして百面揃うと圧巻です。


『春愁い』
はなやかでのどかな春の日や。やがて散っていく美しい花を
自分の姿に重ねて詠った歌など物想いにふける春の歌。

伊勢大輔
いにしへの奈良の都の八重桜 けふ九重ににほひぬるかな
春の歌らしく華やかな色合いが美しい一面。

 小野小町
花の色はうつりにけりないたづらに わがみよにふるながめせしまに
絶世の美女だったといわれる小野小町の句。

『雲井』
空を見上げると雲に隠れた月、嘆きの月、つれない月、有明の月。
月への想いは人それぞれ。

紫式部
めぐりあひて見しやそれともわかぬまに 雲がくれにし夜半の月かな
そよぐ藤図がなんとも言えない風情をかもしだしている。

清少納言
夜をこめて鳥の空音ははかるとも よに逢坂の関はゆるさじ


『うつろい』
目の覚めるような紅葉も一葉一葉、風に舞い散って、
やがて木枯らしの吹く冬へ。
季節の移ろう淋しさを詠った歌。



大江千里
月みればちぢに物こそ悲しけれ わが身ひとつの秋にはあらねど
月と鹿と紅葉の図案がとってもモダン。 

『流れ』
人生の哀感を波や川、滝など自然を通して表現した歌。
さまざまな想いを想像して。


『しのぶ草』



白無地の帯地に型染めしたお軸。

『小野小町 掛け軸』

『紫式部 掛け軸』

『清少納言 掛け軸』

まだまだ紹介しきれないですが今回はここまで・・・。
林 和子先生の舞扇百人一首の本は出版されています。

2012/02/22

書作展 at 銀座

先日、アトリエに遊びに来て下さった、
森村先生、石井先生ご姉妹が出品されている書作展にお邪魔してきました。
とってもステキでしたのでご紹介させて頂きます。

石井先生
『高野切第三種』
高野切(こうやぎれ)は、平安時代後期、11世紀に書写された『古今和歌集』の写本の通称。
『古今和歌集』の現存最古のテキストとして、日本文学史日本語史の研究資料として貴重であるとともに、
その書風は仮名書道の最高峰として古来尊重され、日本書道史上もきわめて重要な作品といわれるもの。

穏やかで流れるような書体で表装も素敵なお軸です。


石井先生 『虎』
寅年の息子さんの為に書かれた書だそうです。
最後のひとあしが虎のしっぽのよう。
墨に金を混ぜてデザイン的で力強い書に。


森村先生 『華』
『華』という字にふさわしいとっても華やかな書。
文字の美が表現されています。


森村先生 自詠句
『微笑たたえ するりと虹に 母かくれ』
なんともいえない美しい表現に感動しました。



小倉百人一首の屏風
挿絵も入っていっそう華やかな屏風。



こちらの屏風は日本刺繍が施された布地と和歌の
組み合わせがモダンな雰囲気。


『君が代は千代に八千代に....』
もとは古今和歌集の短歌で平安時代に詠まれた歌。
表装のデザインと配色が斬新なお軸。



『壽』
ことぶきの文字を崩した書が笑った顔にもみえる、ユーモラスな書。
見ているこちらも笑顔になるお作品。

雍容苑 書作展
平成二四年 二月二十日~二月二五日
文藝春秋画廊



石井先生には松が描かれたヴィンテージ着物のジャケットをお召し頂きました。
素敵に着こなして頂きましてありがとうございます。